パリ、セーヌ川の中州に位置するシテ島。
シテ島にはノートルダム大聖堂を始め4か所の世界遺産があり、毎年多くの旅行者が訪れます。
今回はその世界遺産のうちの2か所、サント・シャペル教会とコンシェルジュリーを巡ります。
サント・シャペル教会は13世紀半ばに聖ルイ(ルイ9世)の命により、聖遺物を納めるために建設されました。
世界屈指の美しさを誇るステンドグラスは圧巻です。


美しいステンドグラスに夢中になっていたら、
背中を押されるようにかつて聖遺物を納めていた箱の正面に導かれました。
そこは上から光の柱のエネルギーが下りてきている場所で、

外に出て確認したら、上に大天使達がおりましたので納得でした。

お隣のコンシェルジュリーへ。

コンシェルジュリーはもともと、王宮(シテ宮)として建てられました。
しかし14世紀後半にシャルル5世が居城を移したことで、王宮として使用されることがなくなります。
数世紀を経てフランス革命後に革命裁判所が隣接されたことで、コンシェルジュリーは牢獄として使用されます。
1793年に革命裁判において死刑が確定したマリー・アントワネットが、執行直前までここに投獄されていました。
マリー・アントワネットの独房があった場所は、現在贖罪礼拝堂となっています。
贖罪礼拝堂に入ったとき、とても戸惑いました。
入ってすぐに穏やかで優しい愛を感じたからです。
それは華やかなマリー・アントワネットのイメージとも、薄暗い独房の雰囲気とも似つかわしくないエネルギーで、
戸惑いながらしばらく滞在していたら、穏やかで優しい愛は母性愛であることに気づきました。
最後は穏やかな愛を持ち、悟りの境地に達し、来世に希望を託しながら断頭台に消えていったのでしょう。
マリー・アントワネットの凛とした佇まいの残像を感じた時、裏庭の扉からふわっと優しい風が入り込み、得も言われぬ穏やかな気を感じました。
歴史上の人物としてではなく、激動の時代を生きた一人の女性として、マリー・アントワネットに初めて向き合った貴重な体験でした。