烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)という密教の神様のお名前を聞いたことがありますでしょうか。
今回はお手洗いの穢れを払って下さることで有名なこの烏枢沙摩明王とお手洗いの浄化について、
触れてみたいと思います。

烏枢沙摩明王
烏枢沙摩明王は魔除けや不浄を浄化する密教の一尊です。
私たちの住む世界と仏様の住まう世界の間に火生三昧という炎の間があります。
烏枢沙摩明王は仏様の住まう世界に穢れや煩悩などが入らぬよう焼き尽くすための炎の中にお住まいになられています。
日に何度も利用するお手洗いですが、昔は水洗ではなかったので穢れが溜まりやすい場所でもあったことから、
不浄を浄化する役割をもつ烏枢沙摩明王のおふだをお寺のお手洗いに祀っていました。
現在もお寺やご家庭のお手洗いに大切に祀られている明王です。
お祀りの方法
我が家のお手伝いにも盛り塩と共に祀られており、おふだは真言宗のお寺から毎年新しいおふだをいただいています。
右は烏枢沙摩明王のおふだ、左はお台所の神様である三寶荒神(さんぼうこうじん)のおふだです。

祀り方は目線より高い位置に東、東南、南向きが良いとされています。
お手洗いに盛り塩を置くことは風水でもおすすめされているので、聞かれたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
塩は浄化作用があることで知られており、神社仏閣などでもお清めの塩を置かれているところがありますので見かけたら是非購入して使用されてみて下さい。
ご自身でお店などで購入される場合は粗塩がおすすめです。
定期的に置かれている盛り塩を確認して、固くなっていたり水分を含んでいたり、なんとなく交換した方が良いように感じた時が替え時です。
お手洗いは家の中でも特に不浄を溜め込みやすい場所ですから、ここを清潔に保つと家全体の波動も上がり、
そこに住まう方々の波動も上がりますので、気になる方はおふだと盛り塩をなさってみてはいかがでしょうか。
次回はお台所の神様、三寶荒神について触れてみたいと思います。