ラファエロの描いたマグダラの聖マリアの肖像
毎月訪れているサン・マクシマン・ラ・サント・ボームの大聖堂に、ルネサンス期のイタリアの画家、ラファエロの描いたマグダラの聖マリアの肖像がひと月公開されていることを知り、見に訪れました。
その前にまずはサント・ボームの洞窟教会の方へご挨拶に伺いました。
新緑がとても美しい季節になり、多くの方がトレッキングに訪れておりました。
洞窟教会のステンドグラスはまだ修復中です。

そしてサン・マクシマン・ラ・サント・ボームの大聖堂へ。
大聖堂の左奥にある特別展示室にて公開されておりました。
入場料は大人一人3ユーロで、教会に寄付されるとのことでした。
この絵画は2人のフランス人の収集家にイギリスのアートギャラリーで購入され、ユネスコの専門家の鑑定によりラファエロの作品と鑑定されました。
キリスト教徒である購入者の方々がこの聖地をご存じで、例外的に展示することをご提案下さったそうです。
説明して下さった学芸員の方のお話によりますと、この絵画は1505年に描かれ、当時知り合ったレオナルド・ダヴィンチの影響を受け、非常に繊細に描かれているとのこと。
少女のような純粋さと、モナリザの様な妖艶さを併せ持ち、神秘的な美しさの中に見せる何かを悟っているような表情がとても印象的でした。
実はラファエロの絵画が好きで、画集も持ち、彼の絵を見るために様々な美術館へと足を運んだのですが、
今まで実際に見たラファエロの作品でこれほどまでに神秘的で美しい絵画は初めて拝見いたしました。
ルネサンス期の画家がお好きな方は、ラファエロの師匠であるピエトロ・ペルジーノが全く同じ構図でマグダラの聖マリアの肖像(フィレンツェ、パラティーナ美術館)を描いており、そちらと対比してみるのも一興です。
写真撮影はフラッシュなしであれば撮影可能でしたが、個人所有の絵画ですので時事ドットコムさんに掲載されておりました記事とお写真を共有したいと思います。
実物の絵画の方が、お写真より柔らかい印象でした。
修復完了後の大聖堂のエネルギーについて

大聖堂正面の修復が完了しており、その荘厳な姿を見ることができました。
一番エネルギーが強く降りてくる場所に立ってみたのですが、今までこちらの大聖堂で感じていたエネルギーの10倍といっても過言ではないほど、圧巻のエネルギーでございました。
モン・サン・ミッシェルと同じく、非常に澄んで美しく力強いエネルギーに、大天使ミカエル様が守っていらっしゃるのだと感じました。
サント・ボームの聖地と聖マドレーヌ寺院とはまた異なるエネルギーの側面を持ち、またその土地の持つエネルギーや信仰の光などが重なり、どの聖地もとても興味深いです。